2016年02月07日~09日にNHK放送センターにて開催された 第45回 NHK番組技術展を見てきました。
関連URL http://www.nhk.or.jp/bangiten/
今回は 6項目全28展示がありました。
・ 緊急報道
・ 緊急報道・番組制作
・ 安定送出
・ 4K・8K関連
・ 番組制作
・ 特別展示
さてさて、このなかの一部を紹介します。
最初は 安定送出から、「09:携帯発電機自動起動装置」ですね。
最終的にアナログに起動させることが融通が利いていいのかもしれませんね。
停電などによって屋外の装置に電源を供給できなくなった時に、プロパンガスで動く発電機を自動的に動かしましょうというものです。
台風などの時に人が行くのが危険! ということで、自動でひもを引いて発電機を起動させるユニットだそうです。発電してくれるまで何度も引っ張って発電するそうです。
1台だけでなく2台連動タイプを使用すれば、同時に起動はしなくとも、自動で2台の発電機を起動させてくれるそうです。
安全装置もあり、ガス漏れの場合は、停止するそうです。
では、お次は、4K・8K関連から「13: 水深1000m耐圧”4K深海カメラ”」
写真は中身ですが、このカメラの周りにゴツイケースがついて1000mに対応します。ダイバーに操作できるように、ケースにRecボタンはもちろんズームなどのさまざまなボタンが外についています。もちろんダイバーは1000mも潜れないので、1000m近くいくときはカメラだけでいくそうです。
これはSonyのカメラですが、マウントアダプタでCanonにも可能です。とのことでした。
信号を全部光の信号に変えて外にだすとのことです。完全リモートでも使えるようにケースの外側にさらにパン、チルトの機構も備えているそうです。
番組制作から2つ紹介まずは、「20: ビデオスタイルユニット」Sonyのα7sを肩に乗せやすいように今までの形にしました。とのことです。
Sonyのα7sはISOが非常に高い値まであるので、暗い撮影によく使用していたそうですが、ただ、今までのようなスタイルで撮影をしたいとのことで、α7sにマウント、Canonレンズ、バッテリ、などを装着したものを製作されたそうです。通常のマウントの場合、画がかけてしまうので、補完するためのレンズがさらに追加されているとのこと。また、今回製作した部分はアルミの削り出しとのことで、非常に重いとお伺いしました。
次に、23: 自在に移動撮影「フリードリー」
ビデオ三脚をつけて、それにキャスターをつけてドリーにしようとしたとき、一方向への移動ならいいものの、方向転換するとき、逆方向に動くときにキャスターの方向が変わって不自由していることから、普通のキャスターではなく、オムニホイールを用いたとのこと。
オムニホイールとは、左右に自在に動くことができるキャスターなので、いままでのキャスターのように不自由することなく方向転換が可能になったとのことです。
ただ、安定させるために、強度を求めて、ドリー自体の重量が加算してしまったとのことです。
最後に、「28: 8Kスーパーハイビジョン中継車」です
あたりまえですが、非常に大きい!!!中には8Kのディスプレイが1台と4Kのモニタが何台か。。。VE席の方は基本的に4Kのディスプレイだそうです。また、VE席の背中の方にはラックにびっちりといろんなものが並んでいました。
ざざっとまとめましたがこんなかんじでした。
番組制作のところは 様々なアイディの製作物が多くておもしろかったです。
————– 項目リスト ————–
・ 緊急報道 | 01: 火山監視用ロボットカメラ |
02: 遠赤外線ズームカメラの運用 | |
03: 火山性ガスの可視化カメラ | |
04: iPhoneを用いた緊急報道サポートシステム | |
05: IP伝送最適設定システム | |
06: 回線情報表示システム | |
・ 緊急報道・番組制作 | 07: 無人ヘリによる4K空撮と定点観測カメラの初上陸 |
・ 安定送出 | 08: ラジオ音質評価装置 |
09: 携帯発電機自動起動装置 | |
10: マイクロ波帯光ファイバーリンク | |
・ 4K・8K関連 | 11: SHV-NMAPS |
12: 8K全自動コンパクトプレーヤー | |
13: 水深1000m耐圧”4K深海カメラ” | |
14: TS/SDIマルチデマルチコンバーガー | |
15: 22.2ch音場生成マルチプロセッサー | |
・ 番組制作 | 16: 陸上やり投げ軌跡表示システム |
17: DIYジンバル~防振リモートカメラヘッド | |
18: 演出照明用超高出力型LEDスポットライト | |
19: リアルタイム画像認識による照明制御 | |
20: ビデオスタイルユニット | |
21: ロードレース中継 距離推定システム | |
22: 全方位集音+指向性可変マイクアレイ | |
23: 自在に移動撮影「フリードリー」 | |
24: Hybridcast(ハイブリッドキャスト) | |
25: 音声対話型CGキャラクターを用いた番組紹介システム | |
26: 簡易モーションセンサーを用いたバーチャルシステム「ViSIC」 | |
27: VFX(Visual Effects:視覚効果)映像のできるまで | |
・ 特別展示 | 28: 8Kスーパーハイビジョン中継車 |