こんにちは! 矢崎です。
PC DMXコントローラーその後を紹介いたします。
今後の開発方針
前回までのコントローラーは、イベントに間に合わせるために突貫工事で仕上げました。そのため、内部的にはかなりの無茶をしており、メモリの管理も無法地帯という、最悪なソフトウェアでしたので、始めから再作成を行う運びとなりました。
シーン・プログラムモードでの外観は以前とほとんど変わっておりません。
変更点としては、チャンネル数が512CH対応となり、GUIのデザインを統一しました。
内部は、機能の拡張にも容易に対応できるよう、各機能のインターフェースを整理し、プログラム間での情報やり取りの効率化を図っています。
前バージョンではDMXのOUT用変数や各種機能がもつ変数におのおの好き勝手にアクセスして読み書きしていましたので、かなり危険な実装といえます。
さらに、新機能としてシーケンサ機能を搭載します。
このモードではタイムラインベースとなり、高速な描画が必要になるのでDirectXを利用した描画を行う予定です。
また、このモードではフィクチャを登録することで、色やエフェクトを視覚的に指定できるようにUIを作りこむ予定です。
シーケンスモード
シーケンスモードでは、個別のチャンネル又は登録したフィクチャ単位で、キーフレームを設定して動作を行うモードです。AfterEffectsとかFlashのアニメーションをイメージしていただけるとわかりやすいかと思います。
ただ、時間の概念はmidiシーケンサに近いものを採用する予定です。すなわち、「小節:拍:ティック値」による指定です。当然、「分:秒:ミリ秒」による指定も対応する予定ですが、内部ではあくまでも「小節:拍:ティック値」で管理する方針です。
シーケンスモードでは、通常のキーフレーム動作のほかに、ループシーケンスも搭載し、midi padにも対応する予定ですので、Liveのセッションビューのような使い方もできる見込みです。
プログラミング
シーン・プログラムモードでは、従来どおりのプログラム方式を採用する予定です。操作性はSCENE SETTERに近いかと思います。
シーケンスモードでのプログラムは、非常に手間と時間がかかる作業となります。予定では、ループシーケンスも搭載するのである程度は素材の使い回しによる演出プログラミング時間の短縮も可能ですが、限界があります。
そこで、外部からの取り込みに対応させたいと思います。
ここからはまだ妄想ですのでやるとは限りませんが、例えばmidiキーボードからの入力により、照明の演出をレコーディングしたり、何らかのライブの照明演出を録画した動画の特定のピクセルの色情報や輝度をフィクチャーに割り当てて取込みといったことを計画しています。
まとめ
かなり妄想も入っていますが、地道に作っていきたいと思いますのでご期待ください。いずれは何らかの形で配布できればと思っています。
また進展がありましたら報告します!
機材藩技術研究所 | ヤザキ