2016年4月29日(金)、30日(土)に幕張メッセで行われたニコニコ超会議2016の9-11ホールで行われた、超まるなげステージの映像・配信・照明を担当しました!
カテゴリー:機材開発
機材の開発に関する情報です。
ジャンクスタジオカメラをHDカメラとして復活させる方法の検討 その2
DMXコントローラーその後
こんにちは! 矢崎です。
PC DMXコントローラーその後を紹介いたします。
今後の開発方針
前回までのコントローラーは、イベントに間に合わせるために突貫工事で仕上げました。そのため、内部的にはかなりの無茶をしており、メモリの管理も無法地帯という、最悪なソフトウェアでしたので、始めから再作成を行う運びとなりました。
シーン・プログラムモードでの外観は以前とほとんど変わっておりません。
変更点としては、チャンネル数が512CH対応となり、GUIのデザインを統一しました。
内部は、機能の拡張にも容易に対応できるよう、各機能のインターフェースを整理し、プログラム間での情報やり取りの効率化を図っています。
前バージョンではDMXのOUT用変数や各種機能がもつ変数におのおの好き勝手にアクセスして読み書きしていましたので、かなり危険な実装といえます。
さらに、新機能としてシーケンサ機能を搭載します。
このモードではタイムラインベースとなり、高速な描画が必要になるのでDirectXを利用した描画を行う予定です。
また、このモードではフィクチャを登録することで、色やエフェクトを視覚的に指定できるようにUIを作りこむ予定です。
シーケンスモード
シーケンスモードでは、個別のチャンネル又は登録したフィクチャ単位で、キーフレームを設定して動作を行うモードです。AfterEffectsとかFlashのアニメーションをイメージしていただけるとわかりやすいかと思います。
ただ、時間の概念はmidiシーケンサに近いものを採用する予定です。すなわち、「小節:拍:ティック値」による指定です。当然、「分:秒:ミリ秒」による指定も対応する予定ですが、内部ではあくまでも「小節:拍:ティック値」で管理する方針です。
シーケンスモードでは、通常のキーフレーム動作のほかに、ループシーケンスも搭載し、midi padにも対応する予定ですので、Liveのセッションビューのような使い方もできる見込みです。
プログラミング
シーン・プログラムモードでは、従来どおりのプログラム方式を採用する予定です。操作性はSCENE SETTERに近いかと思います。
シーケンスモードでのプログラムは、非常に手間と時間がかかる作業となります。予定では、ループシーケンスも搭載するのである程度は素材の使い回しによる演出プログラミング時間の短縮も可能ですが、限界があります。
そこで、外部からの取り込みに対応させたいと思います。
ここからはまだ妄想ですのでやるとは限りませんが、例えばmidiキーボードからの入力により、照明の演出をレコーディングしたり、何らかのライブの照明演出を録画した動画の特定のピクセルの色情報や輝度をフィクチャーに割り当てて取込みといったことを計画しています。
まとめ
かなり妄想も入っていますが、地道に作っていきたいと思いますのでご期待ください。いずれは何らかの形で配布できればと思っています。
また進展がありましたら報告します!
機材藩技術研究所 | ヤザキ
機材藩制作支援システム(1)
現在、機材藩では「機材藩制作支援システム」というソフトウェアを開発しています。開発に至った経緯と大まかな仕様を紹介します。
2014年9月に私たちは佐野日本大学高等学校文化祭において舞台の撮影をしました。そこで現場の藩士から「インカムが無いから意思疎通が図れない」という声が上がりました。現在、業者や他の団体等では光ケーブル1本でカメラからスイッチャーへ映像を送るほかにリターン・インカム・タリーなどの情報をやりとりすることで意思疎通を図っています。
BlackmagicDesign: BMD社のATEM Studio and Camera Convertersを機材藩でも導入を検討した結果以下の結論に至りました。 続きを読む →
自作DMXコントローラーの作成ダイジェスト
こんにちは!ヤザキです。
今回は、機材藩技術研究所ネタとして、現在作成中のDMXコントローラーの概要をダイジェスト(とは言ったものの長いですが)で紹介したいと思います。
今後もソフトのバージョンアップを続けますし、自分の中で作り直し案もありますので、どうなるかわかりませんが、簡単に紹介したいと思います。
現在の概要
・ハードウェア
■出力:DMX1系統
■寸法:6cm×8cm×5.5cm
■重量:115g
■電源::DC5V USBより給電
■外装:アクリル
・ソフトウェア
■DMX:256チャンネル
■最大511488チェイス登録可能
■512シーン登録(1シーンあたり999チェイス)
■32プリセット(1プリセットあたり16シーン)
■フェード/スピード・コントロール
■マニュアルモード時:32個別フェーダー,シーンモード時:16個別フェーダ
■ミックス・チェース
■ブラックアウト・FullONボタン付
PC DMXができるまで 続きを読む →
ジャンクスタジオカメラをHDカメラとして復活させる方法の検討 その1
こんにちは!デリカです。
さて、ジャンクスタジオカメラをHDカメラとして復活させる方法の検討の第1回目という事で、簡単に今回いじる機材の紹介をしたいと思います。
これが全景です!
カメラ本体:SONY BVP-500 VF:BVF-7700
レンズ:FUJINON A55X9.5BEP(1軸2操作式)
三脚:SHOTOKU TE-12HA