【機材祭ブログウィーク】機材藩ATEMタリーシステムの紹介

機材藩のみゆっきです。

機材藩ATEMタリーシステムは、「スタジオにあるようなタリーシステムがほしい!」「出演者にもわかりやすいタリーが良い」「でもお金はない…」といった声から生まれました。

このシステムは、機材祭2016で展示予定ですので是非お越しください!

タリーを制御する元となるスイッチャーは、Blackmagic DesignのATEMスイッチャー(ここでは、ATEM 1 M/E Production Studio 4K)を使用する前提としました。
タリー信号を伝送するために、PROTECHのFD-900S(ベースステーション)とFD-400A(インターカム)を使用しました。

このシステムは主に、「ATEMスイッチャーのタリーをベースステーション用に変換する装置」と「インカムの出力からタリーを表示する装置」の2つの構成に分かれています。

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ATEMスイッチャーのタリーをベースステーション用に変換する装置

Arduino Mega + Arduino Ethernet Shield + D-Sub変換基板をくっつけたものです。ATEMとLANケーブルで接続して、タリー信号を受信し、D-Subで出力します。

ベースステーション(FD-900S)とD-Subケーブルで接続します
ベースステーション(FD-900S)とD-Subケーブルで接続

ちなみに、一般的なD-Sub(VGA)ケーブルでは、5番10番ピンがGND扱いとなり、ショートしているので、FD-900Sのタリー用のD-Subケーブルとしては使えません。なので、D-Subの全結線仕様のものを使います。

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実際に運用中の様子

 

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インカムの出力からタリーを表示する装置

この装置は、FD-400Aのミニフォンジャック端子から出るタリー信号を受け取り、LEDで表示します。

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FD-400Aのタリー出力端子

ちなみに、公式のオプションとしてタリーユニットTU-10Aがあるのですが、予算の都合とタリーっぽい乳白色の色が良いということで自作することになりました。

千石電商の単3電池が4本入るボックスを改造し、単3電池3本駆動として、あとの1本のスペースにLEDなどを詰め込んでいます。おおよそ1つ3000円弱の部品代ですが、マウント用のネジ穴を金属加工したり、ハンダ付けする手間が掛かっています。

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上から見たところ

横から見たところ
横から見たところ

また、明るさ調節用のツマミもあるので、屋外や室内、地下など周囲の明るさに合わせて光量が変えられます。

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明るさを一番弱くしたところ

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明るさを一番強くしたところ

 

実際の運用ではニコニコ超会議2016にて運用し、スイッチャー・カメラマン共に満足でした。特に、演者がタリーを見てカメラ目線をくれるところなどは、タリーの醍醐味でした。


そして、機材祭2016では「機材藩ATEMタリーシステム」を、実際に見て、触って、開発者に聞くことができます!

機材藩ATEMタリーシステムを触ってみたい方、実装の中身が気になる方など、お待ちしております!!

ogp

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